2010年11月11日木曜日

[TGS 2010]コーエーテクモステージイベントの最後を

 東京ゲームショウ2010の最終日である9月19日に,コーエーテクモのステージイベントのトリを飾ったのは,「コーエーテクモPresents 小野坂昌也?竹本英史の ネオロマ&無双 0回目」と題されたスペシャルステージであった。


 これは,文化放送で2010年10月よりスタートする同番組の“第0回”,つまりお披露目バージョンのようなもの。ステージ上には同番組のパーソナリティである人気声優の小野坂昌也さんと,竹本英史さんの2名が登場し,コーエーテクモの人気ブランド“ネオロマ”“無双”シリーズを軸に,さまざまざなトークが繰り広げられた。

 ちなみに小野坂昌也さんは三国無双シリーズで「趙雲」「諸葛亮」を,また竹本英史さんも「石田光成」「柴田勝家」を演じている。そのほかにも多数の作品に声優として出演して人気を博しており,イベント開始前から多数のファンがステージを訪れていたのが印象的であった。


 声優として先輩にあたる小野坂さんは,最近人気が出てきている竹本さんに対して,ちょっと複雑な気分のようだ(もちろん冗談で)。先にステージに出てきた小野坂さんは,「彼,ちょっと慣れてないようだから大歓声で迎えてあげて」と観客にアピール。続いて登場した竹本さんは(当然)大歓声に包まれたものの,なかなか微妙な気分のご様子。
 こんな感じで,声優として先輩にあたる小野坂さんが,竹本さんをいじりながら,声優業としての意気込みをいろんな形で伝授するという,笑いに満ちた形でイベントは進行していった。

 10月から始まるラジオ番組のコーナーに関しては,リスナーからモヤモヤとした悩みを受け取り,それを2人がスパっと解決する「モヤっと無双」を現在予定しているとのこと。興味のある人は,今からモヤモヤした悩みを彼らにぶつけてみてはどうだろうか。

 また,小野坂さんからは,10周年を迎える“真?三国無双”シリーズについてのエピソードも紹介。今でこそコーエーの看板シリーズの一つとなった無双シリーズだが,小野坂さんが第一作のオファーを受けた際は,“歴史シミュレーションのメーカー”との認識があって,アクションゲームを出すことに驚いていたそうだ。
 当時,主役が趙雲というのがマニアックだなぁと思っていたものの,現在ここまで大きなシリーズとなったことについて感無量のようだ。とくに,もともと歴史シミュレーションが好きな男性だけでなく,女性からの人気も高いことが嬉しいらしい。

 一方の竹本さんが関わっている“戦国無双”シリーズは,今年で6年目を迎える。竹本さんはシリーズ2作目からの参加で,すでに4年くらい関わっている。これから10年,20年とシリーズを続けていきたいとのことで,先輩声優の小野坂さんには,これからも先陣を斬っていってもらいたい,とのこと。
 こうやって文章に書くと真面目っぽいのだが,実際のステージ上では,ボケやツッコミ,そして竹本さんへのイジリが終始行われており,非常に面白い。トークの合間には「参る!」などのキメ台詞も発せられ,その都度,観客席からは黄色い声援があがっていた。

 せっかく人気声優が2人も登場ということで,彼らが演じるキャラクターの声が,その場でアテレコされるという場面もあった。ファンの方は,ぜひお2人の声で脳内再生していただきたい。
 この催しは,ステージで一番の盛り上がりを見せていたが,当のお2人は,リアルな顔が映し出されながらの演技ということで,かなり恥ずかしがっていたようだ。


小野坂さん(趙雲):「10周年を迎え,この趙子龍,感極まる想いです。振り返れば,随分と長い道を歩んできました。これからも共に歩んでいきましょう。……趙子龍,参る!」

竹本さん(石田三成):「三国の英傑たちの偉業はすでに聞き及んでいる。だが,常にその先を見据えねていかねばならない。我らは無双の名の下に,ここに志を一つにし,さらなる飛躍を遂げよう……!」


 番組タイトルにもあるが,無双のほか,もう一つのブランドである“ネオロマ”にも言及。先日発表があったばかりの「遙かなる時空の中で5」において,竹本さんが新たに加わることが話題に上がった。

 気になる竹本さんの役どころは,耽美系キャラの“福地桜智”。耽美系ということに小野坂さんはびっくり。「お前,あの顔に声アテれるの? あの前髪の透明感,お前に出せるの?」などと言いたい放題。
 竹本さんも,最初は耽美系の役は初めということもあり驚いていたが,実際に収録を行ってみると,意外なほど気持ちよく作業できたそうだ。前髪の透明感の才能に開花した瞬間かもしれない。

 その後ステージでは,小野坂さんが「ネオアンジェリーク」のジェイド役,そして竹本さんが「遙かなる時空の中で5」の福地桜智役を,いちはやく披露。またしても観客席は黄色い声援に包まれた。


 10月に第1回目が放送予定のラジオ番組「コーエーテクモPresents 小野坂昌也?竹本英史の ネオロマ&無双」では,こんな感じのやりとりが終始続くようだ。彼ら2人のファンはもちろんのこと,ネオロマや無双系タイトルの最新情報にも期待できそうなので,今からチェックしておこう。

引用元:精霊物語グランドファンタジア(Grand Fantasia) 専門サイト